こまつ座「母と暮らせば」観劇
8月11日
飯塚の市民劇場の例会、こまつ座「母と暮らせば」を観に行く。
第二次世界大戦後3年経った長崎の小さな家が舞台。
助産師である母(富田靖子)は、原爆で亡くなった息子(松下洸平)のことが諦めきれず、生活していた。
そんな時、息子が現れて、息子が子どもの頃の家族の話、恋人のこと、なぜ母が助産師になったのか、今それをやめているのか、どんな状態で原爆にあったのか、の話をする。
二人の言葉から、その時その時の情景が浮かんできた。
心に残ったのは、母が、キリスト教徒でありながら、原爆を落とすなんて、神はいないと、泣いて叫んだこと。
長崎の人々の苦しさ、戦争の惨さが伝わってきた。
また、子どもを早く亡くす母の気持ち、また、母をおいて亡くなった子どもの気持ちが辛かった。
8/6、8/9には戦争のことを考え、その時の人々のことを知り、想像する時間はなくしたくない。
二宮和也と吉永小百合の映画「母と暮らせば」は観ていたが、テーマは違うものに感じられた。
心に響く作品だった。