親戚の葬儀で、戦争体験を聴き、考えたこと
11月18日
昨日、親類が亡くなり、その葬儀に参列した。
その親類は、70歳の男性。
穏やかで、読書が好きで、毎年手書きの個性的な年賀状を送り、落語を楽しんでいた。私の父と楽しそうに日本酒を飲んでいた。私はよく話した事はないが、その穏やかな雰囲気に安心を感じていた。
昨日、葬儀で、その親戚の同級生の方の弔辞を聴いた。話されたのは、最近のことでなく、
出会った時の話。
自分たちが中学生の頃は、戦争が激しくて、毎日、ご飯もまともに食べられず、勉強もできず、山の奥に行き、わら人形を作り、それを敵と見立て、30 キロくらいの土を背負って、棒を持ち、全力で、わら人形を刺しに行く。そんなことをやっていた。
ある時、教官が、自分が走るのが遅いとビンタされ、さらにその返事の声が小さいと何度もビンタされた。悔しくて、「イエッサー」と言うと、さらに、ひどく叩かれてた。
その時、亡くなった親類が
「もうやめてください」と言い、叩かれ、そして、倒れ、意識を失った。
それで、自分は叩かれずにすみ、
親類が目を覚ましたので、お礼を言うと、全く
覚えてなかった。笑って、話したことを覚えている。
親類は、ほんとに優しい人だった。
自分は、90歳。
戦争で亡くなった人の分まで生きて、戦争の酷さと平和の大切さを伝えていく、と言われていた。
私も微力ながらも、自分のできることをしていく。